Specimen Testing Room
検体検査室とは
検体検査室は患者さんに接することがなく、患者さんにとって想像しにくい分野ですが、診断において重要な指標となる検査データを提供する部門であり、病院の中でも非常に重要な役割を担っています。
当院は、救急病院としても患者さんの受け入れが多く、血液検査や輸血関連業務が途絶えることがないように、昼夜問わず24時間体制で臨床検査技師が検査業務を行っています。
機械化が進む現代ですが、ただ検査するというだけではなく、責任を持って安全かつ精度の高い検査結果の提供を目指しています。
業務実績
| 2023年度実績 | 外来 | 入院 |
|---|---|---|
| 多根総合病院 | 54,838件 | 44,570件 |
| 多根記念眼科病院 | 0件 | 577件 |
| 多根脳神経 リハビリテーション病院 |
2,796件 | 189件 |
| 多根クリニック | 45,473件 | -件 |
業務内容
患者様より採取された血液や尿などの検査を行っています。
検体検査室では、一般検査、血液検査、生化学検査、免疫検査、輸血検査に部門分けされ、連携して業務を行っています。
主な測定項目
| 一般検査 | 尿定性 | PH、タンパク、糖、ウロビリノーゲン、ケトン、潜血、ビリルビン、比重等 |
|---|---|---|
| 尿沈渣 | 赤血球、白血球、上皮細胞、細菌、円柱、結晶等 | |
| その他 | 便潜血、穿刺液(髄液、腹水、胸水)、赤血球沈降速度、浸透圧等 | |
| 糖 | 血糖、HbA1c等 | |
| 血液学検査 | 血液一般 | 白血球、赤血球、血小板、血色素、ヘマトクリット等 |
| 白血球分類 | 好酸球、好塩基球、好中球、リンパ球、単球等 | |
| その他 | 網状赤血球等 | |
| 凝固系 | PT、フィブリノゲン、APTT、Dダイマー、FDP、ATⅢ | |
| その他 | 出血時間 | |
| 生化学検査 | 生化学項目 | AST、ALT、γGTP、ビリルビン、総コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、 BUN、クレアチニン、Na、K、Cl、Ca等 |
| 薬物濃度 | バンコマイシン等 | |
| 免疫検査 | 感染症 | HBs抗原、HBs抗体、HCV抗体、梅毒検査等 |
| ホルモン検査 | 甲状腺ホルモン(FT3、FT4、TSH)等 | |
| 腫瘍マーカー | CEA、AFP、PSA、CA19-9等 | |
| 輸血検査 | 血液型 | ABO検査、Rh式 |
| 輸血関連 | 不規則抗体検査、交差適合試験等 |
診療前検査や、救急外来などから提出される緊急検査を実施し、約1時間で検査結果を返却しています。
多根記念眼科病院、多根脳神経リハビリテーション病院、多根クリニックからの検体も測定しています。
また、輸血用製剤の管理や検査を行っており、安全かつ適切な輸血が行われるように努めています。
使用機材
ABL800(ラジオメーター社)血液ガス分析装置
微量検体でも、約2分で測定結果を出すことができ、クレアチニンも測定することができます。
専用シリンジを使用することで、自動混和で気泡を抜く必要がありません。
AM、PMの一日二回、自動で精度管理測定を行います。
XN-1500(シスメックス社)血球算定装置
1ラックで10本の検体を測定することができます。少量の場合でもマニュアル測定にて測定することができます。
また体液測定もできます。
JCA-ZS050(日本電子社)生化学自動分析装置
搬送装置から流れてきた検体から必要量のみ吸い上げ検査を開始します。微量検体でも、40μL以上あれば測定可能です。
LPAM(A&T)搬送装置
日本で導入初号機です。検体の搬送~保管まで迅速に行うことができます。
検体投入は50本ラックで一度に300検体の架設が可能です。
Alinity(アボット社)免疫測定装置
機器を2台連結することで、処理速度が速く効率的に測定することができます。
業務実績
| 2023年度実績 | 外来 | 入院 |
|---|---|---|
| 多根総合病院 | 54,838件 | 44,570件 |
| 多根記念眼科病院 | 0件 | 577件 |
| 多根脳神経 リハビリテーション病院 |
2,796件 | 189件 |
| 多根クリニック | 45,473件 | -件 |